本記事の内容:
- アップルバンクとはどのようなソーシャルレンディングか?
- アップルバンクのメリット・デメリット
- アップルバンクのリスク
- アップルバンクの口コミ
- アップルバンクのよくある質問
- アップルバンクの始め方
アップルバンクとは
アップルバンクは2016年11月に設立した、株式会社アップルバンクが運営するソーシャルレンディング。
不動産事業への投資を中心に、給料前払いシステム事業などのユニークなファンドへ投資できることが魅力として知られています。
2019年10月時点で968件の貸付件数があり、貸付金額は約24億円。
そのうちほとんどを完済済みであり、デフォルトは1件も発生していない堅調な取引実績を誇る新興のソーシャルレンディングです。
アップルバンクのメリット・デメリット
ユニークなファンドを取り扱うアップルバンクですが、どのようなメリット・デメリットを持っているのでしょうか。
メリット
- ユニークなファンドに投資できる
- 最大期待利回りが高い
- 最低投資額が2万円から
- 過去にデフォルト無し
デメリット
- ファンドの全てが担保・保証付きではない
- 途中解約不可
- 運用期間の長期化
メリット①:ユニークなファンドに投資できる
アップルバンクの大きな特徴として、他社にないユニークなファンドを扱っている点があります。
アップルバンクが扱うファンドは主に不動産事業支援に関するものですが、業界では珍しい「給与前払いシステム」へのファンドも扱っています。
給与前払いシステムとは、実際の給与支払い日から繰り上げ、従業員へ給与を先払いするサービスです。
いわゆる「前借り」ですが、システムとして導入することで求職者へのアピール、従業員の定着率に良い影響を及ぼすといわれています。
働き方改革が叫ばれる昨今において、より快適な働き方への投資は社会貢献にもつながると考えられ、投資家からも注目を集めています。
メリット②:最大期待利回りが高い
アップルバンクのファンドには、通常の利回りに加え「最大期待利回り」が設定されています。
最大期待利回りは、一定の条件を満たした際に発生する利益であり、アップルバンクが扱うファンドの中には14%以上のファンドもあり、高い配当が期待できます。
メリット③:過去にデフォルト無し
2016年11月の創立から約1,000件のファンドをハイスピードで募集していますが、2019年10月時点で未だ1件のデフォルト(債務不履行)はありません。
リスクが高いと言われる金融商品ですが、安定した運用を行っている実績は投資家にとって安心できる材料であることは間違いありません。
デメリット①:ファンドの全てが担保・保証付きではない
アップルバンクが扱うファンドの一部には不動産担保・保証が設定されているものもありますが、割合はそう多くありません。
2019年10月時点では創業以来デフォルトは発生していませんが、それでも担保・保証なしはリスクを負うことには変わりないでしょう。
デメリット②:運用期間の長期化
アップルバンクがスタートした直後には運用期間3カ月程度で高い利回りのファンドが多くありましたが、2018年4月以降は11か月未満のファンドは登場せず、運用期間の長期化が顕著になっています。
また利回りも4~5%代のファンドが増加。運用期間に対するリターンが減少し、貸し倒れのリスクが高まっているという見方もできます。
アップルバンクのリスク
ソーシャルレンディングである以上、アップルバンクへの投資にはリスクが伴います。
どのようなリスクがあるかを把握し、それに対する対策をとることは投資家にとって必須の対応です。
貸し倒れリスク
投資先の倒産や事業の失敗、また事業者であるアップルバンク自体の破綻など、ソーシャルレンディングには投資したお金そのものを失うリスクが伴います。
担保・保証付きのファンドへの投資比率を上げることで、ある程度のリスク回避を図ることはできますので、投資先の選定時には担保・保証の有無を確認しましょう。
資金の流動性リスク
投資したファンドの運用期間中は、原則としてその資金は他に使うことはできず、流動性を失います。
長期の運用期間を設けたファンドに多額の資金を投入すると、その分他に使う資金を準備できないことも考えられます。
近年アップルバンクが扱うファンドは運用期間の長期化の傾向がありますので、これらのファンドへの投資の比率は十分に検討しましょう。
maneoグループが抱えるリスク
アップルバンクは業界最大手のmaneoマーケットのプラットフォームを利用して募集を行うmaneoグループの一社です。
近年maneoは2018年に金融庁から行政処分を受けたり、利息の遅延が発生するという問題を抱えています。
それが影響してか、maneoグループでは全社において、2019年7月以降新規ファンドの取り扱いが停止。
現在も再開の知らせはありません。
maneoファミリーの行政処分について詳しく知りたい方は、maneoファミリーのトラブルまとめ!大規模遅延・デフォルト・集団訴訟…をご覧ください!
アップルバンクの評判・口コミ
アップルバンクに早速口座開設したけど、「給料前払いシステム事業」っていうのはなかなか新しいな。 pic.twitter.com/fxTyufe9HJ
— メカ@株式型クラファン専門家 (@ipomechanic) April 10, 2017
給与前払いシステムへの関心は非常に高く、ユニークな投資先に注目が集まります。
今気付いたけどアップルバンクにこんな記載が。maneoマーケットと協議すべき事項があり募集キャンセル。次に逝くmaneoファミリーはアップルバンクかもしれない。(・ω・) pic.twitter.com/i3eTkkjzD5
— ハードロックマン@レバレッジの魔術師&サラリーマン投資家 (@hardrockman_i) August 11, 2019
maneoマーケットの不祥事から、グループの一社であるアップルバンクへの信頼度も揺らいでいるようです。
アップルバンクのよくある質問に回答
アップルバンクへの投資に関するよくある質問は以下の通りです。
- いくらから投資可能?
- 手数料はかかる?
- 元本保証はされる?
いくらから投資可能?
最低投資額は2万円~に設定されています。
ただし、ファンドごとに最低投資額は設定されているため、投資したいファンドがでましたらその都度ご確認下さい。
手数料はかかる?
手数料の設定は以下の通りです。
▼必要
- デポジットへの入金手数料
- ファンド運用手数料
- デポジットからの出金手数料
▼不要
- 口座開設手数料
- 口座維持手数料
- 成約時手数料
元本保証はされる?
金融商品のため、原則として元本保証はされません。
ただし、一部のファンドには不動産担保が保証されているため、万が一出資金が回収不能となった場合でも、担保付ファンドの場合には一定額までは保証されることが期待できます。
アップルバンクに登録する価値はある?
アップルバンクへの登録をお勧めしたい方はこんな方です。
- 社会貢献に興味がある
- 新しい分散投資先を探している
- 長期間ほったらかしにしたい
社会貢献に興味がある
アップルバンクが扱う給与前払いシステムは、企業と従業員の信頼関係に大きく影響を及ぼすシステムです。
安心して従業員が働ける環境を整えることは、ひいては社会全体の活性化につながっていくため、投資を通じて社会貢献したい人にはお勧めのファンドです。
新しい分散投資先を探している
アップルバンクのファンドは高利回りですが長期の運用期間のものも多く、また担保付のファンドも少ないため、資金を集中させるにはやや不安が残ります。
すでにいくつもの投資先を持っており、余剰資金を運用する新たな投資先を探しているなら、アップルバンクの高利回りは魅力的でしょう。
長期間ほったらかしにしたい
アップルバンクのデメリットとして運用期間が長期化している点を挙げましたが、その反面一度投資してしまえば長期間ほったらかしにできるというメリットととらえることもできます。
頻繁に投資先を探すのは面倒という人には、長期の運用で利息を受け取り続けられるアップルバンクの投資先は魅力的に見えるでしょう。
アップルバンクの始め方
では実際にアップルバンクを始めてみたいという方は、順番に登録していきましょう。
事前に用意するもの
1.本人確認資料
下記のうちいずれかを用意してください。
A.運転免許証B.パスポート
C.写真付き住民基本台帳カード
D.在留カード、特別永住者証明書または外国人登録証明書
2.登録講座の預金通帳
E.通帳F.キャッシュカード、ネットバッキングの残高証明書、ネットバンキングの預金名義と口座番号が確認できる画像のいずれか
3.マイナンバーの番号が確認できる資料
登録手順
公式サイトの順番に従って登録を進めてください。
約10分程度で手続きは完了。
後日郵送されてくる認証キーとマイナンバーの登録後、審査に通過すれば投資開始準備完了です。
投資するときの注意点まとめ
アップルバンクのファンドへの投資は、ぜひ次の点に注意して投資先を選びましょう。
- ファンドの内容をしっかり確認
- 必ずリスクを許容できる余剰資金で投資
ファンドの内容をしっかり確認
不動産への投資、給与前払いシステムへの投資など、どんな内容のファンドなのかを確認し、提示されている利回りや運用期間、担保の有無といった点を把握してから投資しましょう。
必ずリスクを許容できる余剰資金で投資
アップルバンクはこれまで一度もデフォルトがないとはいえ、金融商品である以上、100%の元本保証はありません。
万が一デフォルトになった場合も想定し、余剰資金で投資をすることを心がけましょう。
アップルバンク:会社概要
社 名 | 株式会社アップルバンク |
サービス名 | アップルバンク |
本社所在地 | 東京都港区元麻布3丁目2番13号 |
代表番号 | TEL:03-6262-7293 FAX:03-6262-7294 |
事業内容 | ソーシャルレンディングサービス 『アップルバンク』における借り手の管理等 |
創 立 | 平成28年11月28日 |
資本金 | 98,000,000円 |
役 員 | 代表取締役 高橋 位征 |
まとめ:アップルバンク
ユニークなファンドを持つソーシャルレンディング「アップルバンク」を紹介いたしました。
高い利回りを誇りつつ、給与前払いシステムへの投資を通じて社会貢献ができるアップルバンクのファンドを魅力的に感じる投資家も少なくありません。
運用期間が長いファンドが多いので、長い目で見た運用を目指す方はぜひトライしてみて下さい!
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