本記事の内容:
- スマートレンドとはどのようなソーシャルレンディング?
- メリット・デメリット・評判から投資判断!
- スマートレンドの登録方法をやさしく解説!
スマートレンドとは?
スマートレンドは2015年10月に創立された、消費者に対して融資事業や保証事業を営む企業を融資先に限定・特化したソーシャルレンディングです。
過去にデフォルトがない安定性を持つ上、最近では10%以上の高い利回りの案件も増加しています。
リスク分散された流動性の高い金融企業に特化
スマートレンドは融資先を一般消費者に対する融資事業・保証事業を営む金融企業に特化しています。
これらの企業は融資・保証を行う対象が小口に分散されているため、一定の貸し倒れが発生しても全体の収支への影響は軽微。
投資家への償還も安定して行えることが期待されています。
貸付先は信用度の高い企業に限定
スマートレンドからの貸付先には、「利益率・自己資本率が高い企業」または「経営関与度の高い企業」に限定されています。
金融業ならどこでも貸し出すというわけではなく、スマートレンドが独自に定めた基準により一定以上の利益率・自己資本率の企業が中心。
もしくはスマートレンドの主要株主と資本関係があるといった経営体制が把握できる企業に限定しているため、貸倒れのリスクを最小限に抑える対策が取られています。
スマートレンドのメリット・デメリット
安定性に自信ありのスマートレンドですが、どんなメリット・デメリットを持っているか見てみましょう。
メリット:
- 創立以来デフォルトなしの安定性
- 手ごろな最低投資額
- 選べる運用期間と高い利回り
- ほぼ全てのファンドが担保・保証付き
デメリット:
- 途中解約不可
- 利回りの高いファンドは運用期間が長期
メリット①:創立以来デフォルトなしの安定性
2015年10月の創立から2019年10月までに約1,300件の案件が成立していますが、これまでに1件もデフォルト(債務不履行)は発生していません。
前述の通り、貸付先を一定以上の利益率・自己資本率の企業、経営関与度の高い企業に限定しているため、安定した経営体制を持つ企業のみが融資対象とできることが強みです。
メリット②:手ごろな最低投資額
スマートレンドの最低融資額は2万円からと、手ごろな額に抑えられています。
業界最低基準まではいきませんが、資金の少ない投資家や初心者でも気軽に投資できる融資額と言えます。
メリット③:選べる運用期間と高い利回り
スマートレンドには様々な運用期間の案件があり、1か月~18か月の間で設定されています。
長期になればなるほど高い利回りが設定される傾向があり、最長の18か月のものでは11%を超える高い利回りの案件も数多く公開されています。
また、今年のゴールデンウィークには「GW特別ファンド」と題し、運用期間1か月の短期にも関わらず12%の利回りの案件も登場しました。
メリット④:ほぼ全てのファンドが担保・保証付き
スマートレンドが提供するファンドには、ほぼ全てに担保または保証が設定されています。
金融商品である以上、必ずしも利益が出るとは限らず、融資先のトラブル等により返済が滞ることはありえます。
その場合にも担保・保証が設定されているなら、元本はある程度回収できるため、リスクは大幅に軽減されると言えますね!
デメリット①:途中解約不可
スマートレンド限定の問題ではありませんが、原則として一度投資を開始したファンドは途中解約できません。
そのため長期の運用期間が設けられたファンドに投資した場合、その間はその資金を他に使うことができなくなります。
デメリット②:利回りの高いファンドは運用期間が長期
スマートレンドは11%以上の高い利回りの案件も扱っていますが、その多くは運用期間が1年~1年半と長期に渡ります。
そのため資金の流動性が悪くなるばかりか、投資先の事業の急激な悪化による貸し倒れの危険性も高まります。
スマートレンドのリスク
スマートレンドが提供するファンドは金融商品であることから、一定のリスクが伴います。
どのようなリスクが存在するかを把握した上で、その影響を最小限に抑える対策を行いましょう。
貸し倒れリスク
投資先した案件の事業失敗や、投資先企業自体の倒産など、ソーシャルレンディングには投資した元本を回収できなくなる貸し倒れのリスクが伴います。
スマートレンドはそれらの影響を最小限に抑える担保・保証付きのファンドを多く扱っていますが、必ずしも元本全てが保証されるとは限りません。
資金の流動性リスク
ファンドの運用期間中は、原則として解約は認められず投資した資金は他に流用することはできません。
この資金の流動性を失うリスクは運用期間が短いファンドへ投資することで回避できますが、その分配当も少なくなる傾向がありますので、余剰資金を残した上で長期のファンドへ投資するといった投資戦略を練るとよいでしょう。
maneoグループが抱えるリスク
スマートレンドは、業界最大手のソーシャルレンディングサービス「maneoマーケット」のプラットフォームを利用してファンドの募集を行っています。
近年、maneoは2018年に受けた金融庁からの行政処分や、利息の遅延発生といった事件を起こしています。
その対策に追われてか、maneo本体だけでなくプラットフォームを利用するグループ各社でも2019年7月以降新規ファンドの取り扱いを停止しています。
最近になりファンド再開を匂わせる動きが見えてきましたが、2019年10月時点では正式な再開日程は発表されていません。
maneoファミリーのことを詳しく知りたい方は、maneoファミリーのトラブルまとめ!大規模遅延・デフォルト・集団訴訟…をご覧ください!
グループ会社がクラウドバンクと提携
maneoグループ関係の逆風が吹く中、ソーシャルレンディング運用の大手「クラウドバンク」と、スマートレンドを運営するSmart Lend株式会社のグループ会社「Finance One Limited(以下FOL社)」が業務提携を開始しました。
FOL社は香港における日系消費者金融業者。
これまでスマートレンドで扱っていた香港の事業支援型ローンファンドはFOL社のものという見方が強く、クラウドバンクは早速香港関連のファンドを扱い始めています。
現時点ではクラウドバンクとスマートレンドの直接の関係はありませんが、maneoグループからの脱却の足掛かりになるのではという投資家の意見もあります。
今後の各社の動きによってはスマートレンドのファンド運営が早期再開することも考えられるでしょう。
スマートレンドの評判・口コミ
えええ!びっくり。
スマートレンドがmaneoを見限ったのかな?
と言うことはLCレンディングもあり?
— まさお (@slwatch_net) August 29, 2019
スマートレンドから分配金を頂きました!
安定感あって好きな事業者さんなんですが、LCLの発表見る限り、ここもしばらく案件募集しないのかな。
maneo本体からのアナウンスがないのが、ちょっと気にかかるんですよね…— 安藤ぱす太 (@pasTarhythm_) August 9, 2019
maneoの影響が治まらず、また関連会社のクラウドバンクとの提携もあり、スマートレンドの今後の動向に注目が集まっています。
スマートレンド本体には安定した運用ができるという評価もあり、maneoグループからの脱却を願う声も見受けられます。
スマートレンドの長期&二桁金利ファンドはやっぱり企画モノだったか。定番化してくれたら良いのに。
— しろくま (@coalux_120) March 22, 2018
スマートレンドが定期的に提供していた長期の11%の高利回りファンドへの反応は上々です。
スマートレンドに登録する価値はある?
スマートレンドへの登録をお勧めしたいのはこんな方です。
- 様々な条件のファンドでリスクを分散させたい
- ソーシャルレンディングに挑戦してみたい初心者
- 高利回り・長期の案件へ投資したい
様々な条件のファンドでリスクを分散させたい
スマートレンドは、長期で低利回り、短期で高利回りなど様々な条件のファンドを募集しています。
今自分にとって必要な条件のファンドを選ぶこともできるため、リスク分散をするための投資先を選ぶにはもってこいです。
高利回り・長期の案件へ投資したい
スマートレンドでは定期的に運用期間が長期かつ高利回りのファンドを発売します。
もちろんリスクは伴う商品ではありますが、大きな利益を生むことが期待できる商品ですので、余剰資金に余裕がある方はぜひ狙いたい商品です。
投資するときの注意点まとめ
スマートレンドのファンドへ投資する際は、次の点に注意して投資先を選択しましょう。
- ファンドの内容を確認
- リスクを許容できる余剰資金で投資
ファンドの内容を確認
利回り、運用期間はもちろんのこと、最低投資額や担保・保証の有無といった条件も確認しましょう。
融資対象の企業情報も確認すれば、どの程度の貸し倒れリスクがあるのかも想定できるでしょう。
リスクを許容できる余剰資金で投資
これまでデフォルト無しの優良企業であるスマートレンドですが、それでもリスクはゼロではありません。
万が一の貸倒れリスクに備え、余剰資金で投資するように心がけましょう。
スマートレンドの始め方
ここまででスマートレンドを始めたいという方は、順番に登録していきましょう。
事前に用意するもの
1.本人確認資料
下記のうちいずれかを用意してください。
A.運転免許証B.パスポート
C.写真付き住民基本台帳カード
D.在留カード、特別永住者証明書または外国人登録証明書
2.登録講座の預金通帳
E.通帳F.キャッシュカード、ネットバッキングの残高証明書、ネットバンキングの預金名義と口座番号が確認できる画像のいずれか
3.マイナンバーの番号が確認できる資料
登録手順
登録は公式サイトの手順に従って進めましょう。
およそ5~10分程度で手続きは完了。
後日郵送されてくる本人確認キーとマイナンバーの登録後、審査に通過すれば投資開始準備完了です。
スマートレンド:会社概要
社 名 | SmartLend株式会社 |
本社所在地 | 東京都墨田区江東橋2丁目19番7号 富士ソフトビル12階 |
代表番号 | TEL:03-5638-4670 FAX:03-5638-4674 |
事業内容 | 事業者向けの貸金業 ソーシャルレンディングサービス「スマートレンド」における借り手の管理 等 |
創 立 | 2015年10月 |
資本金 | 1億3千5百万円(資本準備金含む) |
代表者 | 代表取締役 髙井 幸男 |
貸金業登録番号 | 東京都知事 (2) 第31595号 |
日本貸金業協会会員 | 第005935号 |
加入指定信用情報機関 | 株式会社日本信用情報機構(略称:JICC) |
まとめ:スマートレンド
スマートレンドは独自の基準で選定した、信頼できる事業者にのみ融資を行う”手堅い”ソーシャルレンディング会社です。
現在はmaneoネットワークの影響で新規ファンドの募集が停止されていますが、再開されれば再び人気が集まることが予想されます。
投資初心者からベテランまで様々な投資家にアプローチできるファンドを取りそろえたスマートレンドが気になるようならぜひチャレンジしてみましょう!
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